<東京・上野>地鶏と焼酎の虜に!国籍関係なく愛されるチキン南蛮 呑喜

<東京・上野>地鶏と焼酎の虜に!国籍関係なく愛されるチキン南蛮 呑喜


2008年に大手企業を脱サラし、上野で「宮崎地鶏じとっこ料理と焼酎の店 呑喜」をオープン。
サラリーマン時代に宮崎で食べたじとっこの味に魅せられ、今もそのときの感動の味を提供し続ける。
”じとっこと焼酎の美味しさを知ってもらいたい!そんな想いで始めた店なのに、なぜかチキン南蛮が有名になっちゃった(笑)”と語る店長の細川さん。
美味しい料理と焼酎でお客さんに喜んでほしくて・・・細川さんのこだわりから「呑喜のチキン南蛮」が誕生しました。

宮崎地鶏じとっこ料理と焼酎の店 呑喜
細川則博さん

■衝撃のチキン南蛮との出会い!?


ーお店のオープンのきっかけってなんだったんですか?

もともと学生の頃から居酒屋でバイトしてて、社会人になっても居酒屋をやりたかったんですよね。
けど学校で勉強してたのが電気工学で、いきなり居酒屋で働くのも親に悪い気がして・・・。
5年間だけサラリーマンやったら会社を辞めて、居酒屋で働くつもりだったんです。
けど、実際はその会社に20年もいちゃって・・・。(笑)

 

ー結構長くされたんですね(笑)

そうなんです。
サラリーマン時代、宮崎県の青島に行くことが多かったんですよ。
そのときに生まれて初めてチキン南蛮を食べたんですけど、そのお店が「おぐら」さん(タルタルソースのかかったチキン南蛮の発祥のお店)だったんです。
初めて食べたチキン南蛮が一番有名なところだったんだ!!と後で気がついたんです。(笑)
チキン南蛮っていうこんな美味しい料理があるんだって感動しましたね。

[おぐら]
https://tabelog.com/miyazaki/A4501/A450101/45000012/

僕は鶏が好きだし、焼酎は管理も簡単。
せっかく居酒屋やるなら、宮崎の地鶏のお店をやろうと決めて40歳の誕生日に退職しました。

宮崎県民にも認められる、オーナーの宮崎愛!


ーご出身は東京なんですよね。てっきり宮崎の方かと思いました!

お客さんも宮崎の人が多いので、当然僕も宮崎県出身と思われていて、
「宮崎のどこ出身ですか?」と聞かれるんです。笑

ー東京の上野あたりのお生まれなんですか?

葛飾生まれなんですけど、上野はすぐ来れるので若いころによく飲んでました。
チェーン店より個人でやってるお店が多く、当時大人の気分を味わえるところという印象だったんですよね。
お店を出すのにこの辺は狙ってた場所なんです。大人の雰囲気でいいなって。

ー御徒町は人通りも多いですか?

そうでもないですよ、けどそれも狙いだったんですよね。
どこでもいいから飲みたいなーではなくて、
あそこのチキン南蛮が食べたい!、宮崎地鶏が食べたい!、焼酎のラインナップが面白い!、あそこの店長面白い!、
だからあそこいこうぜって人が集まってくるような、
同じ雰囲気の人が集まる空間を作りたかったんですよね。

ーなるほど、あえて狙っていたんですね

昨日も店の前は全然人がいなかったのに、お店の中は人でいっぱいという状態
でしたね。
思った通りになりました(笑)

■「お酒に合う」チキン南蛮へのこだわり!


ー今まで食べたチキン南蛮の中でも、一番衝撃的だったのはおぐらさん?

そうですね、初めて食べたおぐらさんのチキン南蛮はもちろん衝撃的でした!
最初は僕の中ではチキン南蛮ってごはんのお供であって、飲み屋のメニューではないと思ってたんですよね。
お酒に合うチキン南蛮という意味では、もう今はお店なくなっちゃったんですけど、都城の駅前にあった「ふくちゃん」というお店のチキン南蛮が衝撃的でした。
そこで食べたチキン南蛮は、飲み屋にちゃんとアレンジしたチキン南蛮だったんですよね。
お酒に合う、甘ったるくなくて、味が濃すぎないチキン南蛮。
うちもそれをうまく再現されていると思っています。
ランチでしか食べたことなかったチキン南蛮が、お酒にも合うんだっていう意味での衝撃がありましたね!

ーふくちゃん以外に美味しいチキン南蛮のお店は?

人形町の「丸久」さん
あとは渋谷の「おじゃったもんせ」さん
僕の好きな味です。

[丸久]
https://tabelog.com/tokyo/A1302/A130204/13008058/
[おじゃったもんせ]
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13003411/

ーお店のチキン南蛮のこだわりポイントを、言える範囲で教えてください。

うちのチキン南蛮は、お酒のお供としての味付けをしていて、
南蛮ダレとタルタルの合わさったときのバランスを意識しています。

ーお酒に合う味付けとは?

味が濃すぎないことですね。
食べた人の感想も、「意外と味濃くないんだ」って言われることが多いです。
チキン南蛮って見た目こってりじゃないですか。(笑)

ー他にポイントはありますか?

うーん、あとはお肉ですね。
肉質のこだわりはもちろんですが、中はジューシー、衣はサクっとあげる工夫をしています。
結構カリカリに揚げるお店もあるんですけど、そうするとジューシーさがなくなっちゃうんです。
よくテレビのレポーターも、「噛んだらジュワッと肉汁がーー!!」ってのが多いじゃないですか。
それを再現すると、食べた人が喜ぶだろうなと思って。

ーお家でチキン南蛮を作る人も多いと思うんですけど、お家で美味しく作るポイントを教えてください!

タルタルと南蛮ダレは、それぞれの味が濃くなりがちです。
コツは、作ったタレをまず冷蔵庫で冷やすこと!
そうすると、タルタルとタレを合わせたときに美味しくなるんです。

揚げたての鶏肉は、冷やしたタレにさっと通します。

つけっぱなしにしないのがポイントです!
鶏とタレの温度差が、味の濃い南蛮タレをいい感じで染み込ませてくれるんですよね。
タレと鶏が同じ温度だと、タレが衣に染み込んで味が入りすぎるので、
食べた時にしつこくなってしまうんです。
温度差をつけて瞬間的にタレに通すことで、表面だけがタレを吸い込んで美味しくなるんですよ。

■チキン南蛮、世界へ!


ーお客さんに外国人の人はいますか?

チキン南蛮目当てで来る、外国人旅行者の人も結構いますよ!

ーどこの国の人が多いんですか?

韓国、中国、南米あたりですかね。
うちのバイトは外国人留学生も採用してて、
今まで何ヶ国の人雇ったかわからないけど、みんなチキン南蛮が大好きですね!
みんな賄いはチキン南蛮にしてくれってくらい。(笑)

ーなぜそんなに外国の人にも人気なんですかね?

美味しいものって万国共通なんでしょうね。
豚、牛は食べちゃいけない国はあるけど、鶏は嫌いじゃない限りみんな食べてるのもあるかも。
食べたことがある食材だから、これ美味しい!って思うみたいです。

■チキン南蛮で、人が集まる場所づくりを!


ー今後お店の展開は考えているんですか?

今までもずっと同じなんですけど、チキン南蛮とか宮崎の鶏料理と焼酎で、みんなが集まる場所を提供したいって思っています。
呑喜っていう店の名前って、のんべえが喜ぶ場所っていう意味を込めてつけた名前なんです。
鶏やお酒の話をしながら、全員友達か!!ってくらいの雰囲気をつくるのも面白いですよね。
宮崎出身の人の口コミで、最近は九州出身のお客様が増えてきているんです。
それがここくると宮崎の料理と焼酎の話ができるよって。
これからもそんな場をつくり続けて行きたいですね。

宮崎地鶏じとっこ料理と焼酎の店 呑喜
TEL:03-5980-8788
[ウェブサイト] http://donki.in/

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